2009年01月18日

ドロウジー・シャペロン

ミュージカル「ドロウジー・シャペロン」を見てきました。

2006年のトニー賞5部門を受賞したブロードウェイ・ミュージカルです。
とか言いつつ、作詞・作曲・脚本などのクリエイター陣は全員
カナダ人で上演もカナダが先というカナダ産ミュージカル。

舞台は、マンハッタンのアパート。
ここに住む、ミュージカルおたくの中年男が、お気に入りの
ブロードウェイ・ミュージカルのLPレコードをかけ、観客に解説する。
その作品とは『ドロウジー・シャペロン』(”よっぱらいの花嫁介添人”)。
1928年初演の、古きよきミュージカルだ。

ミュージカル『ドロウジー・シャペロン』は、ブロードウェイの大スター
ジャネットが、富豪の御曹司ロバートと避暑地で恋に落ち、人気絶頂で
突然、結婚・引退を宣言することではじまる。結婚式当日は、
個性の強すぎる面々が勢ぞろい。花嫁と花婿は、式まで顔を合わせてはいけないという
しきたりにのっとり、花婿に目隠しをするのだが・・・。

…てな感じです。

このミュージカルの面白いところは、オーバーチュアが始まると、
アパートの一室でブロードウェイの舞台が上演されてしまう点。
『ドロウジー・シャペロン』の随所で入る中年男の解説(もしくはツッコミ)が
見所かな。

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 ↓ !注意! ここよりネタばれあり !注意! ↓
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しーかし、すごいキャスティングですよねー。
本当に異種格闘技みたいな布陣。

あー予め言っておきますが、このメインキャストでブロードウェイ並みの
コーラスやダンスは期待しちゃいけませんよねぇ。
微塵も期待しないで良かったです。だから、全体的なレベルはちょっと低め。

感想としては、この脚本が大好きだー(笑)
自分の部屋で好きなミュージカルのレコードをかけていて、
想像の中の舞台がそのまま現実に表現されちゃうアホらしさとか。
想像の舞台なので、しょっちゅう現実での出来事(電話、針飛びなど)に
邪魔されて止まるコメディ部分とか。

中年男のストーリーやキャストの裏話にまでいたる解説や現実の舞台での不満、
さらには単なる愚痴まで、ミュージカル好きなら
思わずニヤニヤしてしまう台詞が満載。
中年男のミュージカルに対する愛情が、そのまま作り手たちの愛情を
代弁していて、うれしくなりました。

ミュージカルおたくの行動には、若干身に覚えがあるし(笑)

さて、役者さんー。

ジャネット・ヴァン・デ・グラーフ(藤原紀香)
とりあえず、生紀香を見た感想をば。
…背たかっ!足ながっ!ないすばでぃー!!
なにやら、スポーツ紙では「股さき」がどうとかいう写真が載ってますが。
あれは完全なスプリットじゃないっすよね?
いや、柔軟とかダンスとかそうとう頑張られたんではないかと思いますよー。
まー、見せ場である「目立ちたくないの(Show Off)」の
ダンスやアクロバットがほぼカットされていたのは残念だが。
(私の比較対象がSutton Fosterだからなぁ)
あ、あと笑いどころでちゃんと笑いが取れていなくてそれも残念。
そこまで余裕がないのでしょうか。
(水を飲んでいる間も声が(レコードから)聞こえるボケは好きなのに無くなってた…)
声はけっこうとおってましたね。ただ、歌は歌っているというより
声を張り上げているだけのような気がして。
のどが大丈夫なのか、心配になりました。

ドロウジー・シャペロン(木の実ナナ)
「よろめきながら進んでいる私達(As We Stumble Along)」を歌いだした時の
存在感はさすが。低音が素敵なのですが、高音部が残念。

ロバート・マーティン(なだぎ武)
えーと、調べてみたんですけどお笑い芸人さんですか?
意外と甘い声、そしてダンス・タップも結構しっかりやってて
すごいなぁと思いました。コメディ部分のポーズは、きまってて面白い。

ジョージ(川平慈英)
よく知られている慈英さんのキャラクターそのままな感じの
ハイテンション・ジョージ(笑)
タップでの見所があり、実力を存分に発揮されていました。

フェルドジーグ(尾藤イサオ)
かなりなテンションのプロデューサー。歌い踊りだしたら、急に
輝いて見えたのはナゼ。ステップも軽く踊ってました。

キティ(瀬戸カトリーヌ)
メインキャストでの貴重な歌えて踊れる要員(笑)
全員でのダンスナンバーは、慈英さんと瀬戸さんが真ん中仕様。
おバカ声がすごいなぁと。

アルドルフォ(梅垣義明(WAHAHA本舗))
WAHAHA本舗の梅ちゃんですよね?
コメディ色の強いキャラなので、そうとうアクの強い人をとキャスティングされたのでは?
コメディ部分は面白かったですよ。

トリックス・ジ・アビアトリックス(浦島りんこ)
FUNK THE PEANUTSの片割れ。全員のコーラスに負けない声量はさすがとしか。
出番が最初と最後のみってすごいな。

椅子の男(小堺一機)
ミュージカルなのにほとんど歌わない踊らない役。でも、この役が主役でしょう。
この役の存在がなければ、ただの底の浅いミュージカルで終わってしまいます。
1時間45分休憩なしの上演時間中、ハケるのは1回10分弱程度のみ。
ほぼ出ずっぱり。大変そうです。
しかも、この作品のシリアス部分を1人で担っています。
以前にも舞台を見ていい役者さんだなと思ってましたが、今回も
とても良い演技でした。

…え?
椅子の男のオリジナル・キャストって、この作品の脚本家の1人なの?
へぇ〜。
ラベル:Musical
posted by かぐら御前 at 19:46| Comment(0) | TrackBack(0) | 舞台 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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